
診療内容
清恵会病院では、救急部門の中でも特に顕微鏡を使用した微小血管吻合(マイクロサージャリー)を必要とする手指切断を専門に扱う切断指再接着センターを開設しています。切断指再接着術は高度な技術を必要としますが、当院では熟練した複数のスタッフにより対応しています。また切断指再接着以外でも、顕微鏡を必要とする四肢の神経・血管損傷や、外傷後の皮膚・軟部組織欠損、骨欠損あるいは骨折後の偽関節、骨髄炎などに対しても顕微鏡を使用した遊離組織移植術により外傷後遺症の再建術も行っています。
治療方法
<手指外傷>
手指の外傷は労災事故によるのみでなくマンションや車のドアなど日常のなかにも原因が潜在します。切断だけでなく手指の血管や神経の損傷は骨折の有無にかかわらず単独で起こる事も多く専門医の受診が必要です。 マイクロサージャリーセンターでは手指の血管や神経の損傷はもちろん、程度の強い軟部組織損傷にも対応します。血管縫合技術も進歩しており、当センターでは指尖の0.5mm以下の血管縫合も行う事が可能です。そのために手術用顕微鏡として世界最高倍率を誇る三鷹光器社製の最先端の手術用顕微鏡を導入しました。
<皮弁移植>
上肢や下肢の一部に大きな軟部組織欠損が認められるとき、(例えば車に足を轢かされるなど)の際には有茎や遊離の皮弁移植や複合組織移植により軟部組織の被覆を図ります。
<手指の再建>
指尖部の損傷は増加傾向にあります。不幸にして指尖を失われた方には足趾の一部を爪を含めて移植する遊離複合組織移植により再建する方法もあります。
その他にも様々な方法を考慮して手指の機能を少しでも回復させる治療を行います。
マイクロサージャリーに加えて創外固定器の併用による手指の延長を併用することもあります。
<血管柄付き骨移植>
手ばかりでなく骨壊死、下腿の脛骨偽関節などに対しても各種の血管柄付き骨移植を行い骨癒合を得られるよう対応しております。
診療スタッフ
| 役職・氏名・卒業年度 |
専門医 |
顧問
山野 慶樹(S37大阪市大卒) |
大阪市立大学大学院整形外科名誉教授 |
整形外科部長
坂中 秀樹(S60大阪市大卒) |
大阪市立大学大学院整形外科非常勤講師、日本骨折治療学会評議員、中部日本整形外科災害外科学会評議員 |
大阪外傷マイクロサージャリーセンター長
五谷 寛之(S63大阪市大卒) |
大阪市立大学臨床教授、日本手の外科学会評議員、日本マイクロサージャリー学会評議員、中部日本整形外科災害外科学会評議員 |
診療実績
指の再接着は年間50-60肢指、遊離複合組織移植や神経血管柄付き皮弁等は年間15ー20前後、その他の神経縫合や血管縫合をはじめとする顕微鏡を用いた手術を含めると年間150例にも達します。
清恵会病院では、大阪外傷マイクロサージャリーセンターを開設以来、地域のみならず他府県に渡り多くの患者様を受け入れております。
平成19年8月5日(日)の読売新聞「くらし健康面」に原則毎月第1日曜日に掲載されている「病院の実力」に清恵会病院 手の外科手術の件数(2006年)が 大阪No1の実績として掲載されました。詳しくは、読売新聞「医療と介護」ページ
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/ から医療 > 病院の実力 > 「手の外科 機能回復へ専門技術」を、ご参照ください。