看護師

清恵会病院 病棟

患者さんの笑顔をもっと見たいから

 私が所属する病棟は、脳神経外科、整形外科(主に脊椎疾患)、神経内科の混合病棟です。まひや言語障害のある患者さんが多いため、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と連携して看護にあたっています。急性期はご家族の不安も大きいので、患者さん本人だけでなく、ご家族も含めたケアを心がけています。

 看護師は、毎日患者さんと接する仕事です。元気になって帰られることも、そうでないことも、あります。毎日、患者さんの状態を見ながら小さな変化を捉え、この人はどうしてほしいのか、できるだけその意思に沿って看護をしたいと考えています。意識障害のある患者さんに声をかけて、うなずいてくれると、ただそれだけで嬉しい思いです。リハビリテーションや治療・看護によって「手が動くようになった」「しゃべれるようになった」という改善が見られたときには、チームスタッフはもちろんご家族にも報告して、皆で喜び合います。患者さんやご家族が笑顔でいてくれることが何より。また、それが、私たちにやりがいでもあります。

 看護師になろうと思ったのは、祖母が看護師だったから。幼い頃から憧れていて、「大きくなったら何になるの?」と聞かれれば「看護婦さん」と答えていたことを思い出します。今は、主任という立場です。主任の話があったときは、家庭や子どものことが気にかかり、中途半端な事はしたくないと考え断っていましたが、今の自分にできることを頑張ってみようと思い直して引き受け、現在にいたります。同じ病棟のスタッフのためにもっと頑張りたい。そして、患者さんとご家族の笑顔をもっと見たいと思っています。