血液浄化センター

センターの特色

当センターでは、慢性腎不全から終末期腎不全に陥った患者様の透析療法(血液透析)導入を行うとともに、急性腎不全や心不全・肺水腫に陥った患者様の透析やECUM(ExtraCorporeal Ultrafiltration Method)も行っています。他に、肝不全など消化器疾患、自己免疫疾患、神経疾患や代謝異常、薬物中毒などの患者様には、血漿交換や吸着療法など特殊血液浄化療法も行っています。

血液浄化センタースタッフ 透析室

主な診療内容とその取り組み

終末期腎不全や急性腎不全、心不全に対する透析療法やECUMを行うことが主な診療ですが、以下に挙げる特殊血液浄化療法も行います。

  • 全血漿交換療法
  • 二重濾過血漿交換療法(DFPP)
  • 吸着療法 ビリルビン吸着
  • 吸着療法 免疫吸着
  • 腹水濾過濃縮

特殊血液浄化療法の対象疾患

  • 難治性の自己免疫疾患
  • 糖尿病はじめ代謝異常疾患(自己抗体による難治性疾患)
  • 急性肝不全や潰瘍性大腸炎など消化器疾患
  • 多発性硬化症
  • ギランバレー症候群(神経疾患)など

腎不全に対する透析療法については、条件がそろえば腹膜透析療法も実施する予定です。
診療にあたっては、内科系・外科系診療科と密接に連携しながら看護師・臨床工学士など各職種が加わったチーム医療を行っています。

血液浄化センターの創設と腎臓内科との関係

2014年4月に発足した腎センターを、2015年10月の病院移転とともに診療を充実させ、血液浄化センターとなりました。

腎臓内科においては、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)の原因となる腎炎など腎実質性疾患や高血圧・糖尿病などによる腎疾患を、初期から慢性期そして末期腎不全まで総合的に診療することを目的にしています。そして不幸にして末期腎不全に陥った患者さんの透析療法を血液浄化センターで導入することになります。すなわち、初期の蛋白尿に対する診断や治療から腎不全の保存期の治療、そして透析療法導入まで幅広い診療を行います。特に腎不全の保存期の治療については、透析療法導入をできる限り遅らせるべく、高血圧・貧血・電解質異常などの治療・管理(食事指導を含む)に力を注いでいます。

今後の抱負

社会の高齢化とともに糖尿病・高血圧・肥満など生活習慣病が増加し、これらの疾患に由来するCKDも急増しています。そして、CKDから末期腎不全に陥り透析療法を受ける患者数は日本で30万人を突破しました。CKDは冠動脈疾患や心不全あるいは脳卒中との深い関連も示されていますので、患者さんのQOL(生活の質)はもちろん医療費の視点からも、CKDの発症と進行抑制に貢献したいと願っています。

診療実績

血液浄化療法延べ実施数(2014年4月~2015年8月)

血液透析療法(急性・慢性) 1387件
ECUM 6件
二重濾過血漿交換療法(DFPP) 14件
血漿交換療法 13件
吸着療法 ビリルビン吸着 2件
吸着療法 免疫吸着 3件
腹水濾過濃縮 3件

連携医療機関・学会認定医制度・認定医・専門医の状況

連携医療機関

  • 大阪市立総合医療センター  腎センター/臨床研究センター
  • 近畿大学医学部腎臓内科
  • 大阪労災病院腎臓内科
  • 市立堺総合医療センター腎代謝免疫内科
  • 田仲北野田病院

学会施設認定

  • 日本腎臓学会認定研修施設
  • 日本高血圧学会専門医認定施設
  • 日本透析医学会認定施設(取得予定)